カフェイン睡眠予測

摂取時刻と量から就寝時のカフェイン残留を推定し入眠影響を判定

飲み物を選ぶ

直接入力でカスタム量を指定できる

時刻

判定結果

就寝時カフェイン残留量

27.3 mg

低リスク

就寝時のカフェイン濃度は低く、睡眠への影響は小さい

摂取量
95 mg
経過時間
9.0 時間
残存率
28.7%

カフェイン残留量グラフ

50mg100mg就寝27mg0h2h4h6h8h10h12h050100経過時間 (h)mg

本ツールは一般的な薬理学モデルに基づく推定値を提供するもので、医療的助言や診断を目的としていない。個人の体質・服薬状況・健康状態により実際の代謝は大きく異なる場合がある。健康上の懸念がある場合は医療専門家に相談すること。

午後のコーヒー、何時までなら眠りに響かない?

仕事の合間に飲んだコーヒー。夕方のエナジードリンク。夜ベッドに入ったのに、なぜか目が冴えて眠れない——そんな経験は誰にでもあるだろう。

カフェインには「半減期」がある。体内に取り込まれたカフェインは、時間の経過とともに指数関数的に減衰していく。成人の平均半減期は約5時間。つまり、14時にコーヒー1杯(95mg)を飲んだ場合、19時にはまだ約47mgが体内に残っている計算になる。

このツールは、摂取時刻・量・就寝時刻を入力するだけで、就寝時に体内にどれだけカフェインが残っているかを即座に推定する。「あと1杯飲んでも大丈夫か?」の判断を、感覚ではなく数字で裏付けるためのツールだ。

「あと1杯」の判断を数字で裏付けたかった

きっかけは、夜の21時頃にコーヒーを飲んで、深夜2時になっても全く眠れなかった経験だった。翌日の仕事を控えて焦りながら天井を見つめていたとき、「あのとき飲んだカフェイン、今どれくらい残ってるんだろう」とふと考えた。

ネットで調べると「カフェインの半減期は5〜6時間」という情報は山ほど出てくる。でも、具体的に「今のあなたの体内に何mg残っているか」を即座に出してくれるツールは意外と少なかった。あっても英語圏のもので、年齢や喫煙習慣で半減期が変わることを加味できるものはほとんどなかった。

喫煙者はCYP1A2酵素が誘導されて半減期が半分近くになる。経口避妊薬を使用している女性は半減期が2倍近くに延びる。こうした個人差は実際にかなり大きいのに、既存ツールでは「一律5時間」で計算しているものばかりだった。

だから自分で作ることにした。指数減衰モデルをベースに、年齢・性別・喫煙・経口避妊薬の代謝補正を組み込んだシミュレーターだ。

どんなシーンで役に立つ?

午後のカフェイン摂取判断——「15時にコーヒーを飲むと23時の就寝に影響するか?」を数字で確認できる。曖昧な「午後は控えましょう」ではなく、具体的な残留量で判断できるのが強み。

夜勤・シフト勤務の睡眠管理——勤務前にエナジードリンクを飲む人が、帰宅後の就寝時にどれだけカフェインが残るかを把握できる。不規則なスケジュールでも「摂取→就寝」の時間差で計算するから対応可能。

カフェイン感受性が高い人のセルフチェック——50mg以下でも影響を感じる人がいる。詳細モードで自分の代謝条件を入れて、より正確な残留量を確認できる。

カフェイン減量の計画立て——1日のカフェイン摂取量を減らしたいとき、どの時間帯のどの飲み物をカットすれば就寝時の残留が下がるか、シミュレーションで試行錯誤できる。

3ステップで残留量チェック

Step 1: 飲み物を選ぶ——コーヒー、エスプレッソ、エナジードリンク、緑茶、紅茶、コーラの6種類からプリセットを選択。カフェイン量は自動入力される。独自の量を入れたい場合は直接mg数を入力すればOK。

Step 2: 時刻を入力する——カフェインを摂取した時刻と、就寝予定の時刻を入力する。日付をまたぐ場合(22時摂取→翌1時就寝など)も自動で処理される。

Step 3: 結果を確認する——就寝時のカフェイン残留量がリアルタイムで表示される。低リスク(緑)・やや注意(黄)・高リスク(赤)の3段階で判定。SVGグラフで減衰曲線も確認できる。

検証データ:4パターンで比較してみた

実際にいくつかのパターンで計算してみよう。シンプルモード(半減期5時間固定)での結果を示す。

ケース1: コーヒー1杯を14時に摂取、23時就寝 入力値: 95mg / 14:00 / 23:00(経過9時間) → 残留量: 約25.4mg(残存率 26.8%) → 判定: 低リスク。就寝への影響はほぼないと考えられる。

ケース2: エスプレッソを17時に摂取、23時就寝 入力値: 63mg / 17:00 / 23:00(経過6時間) → 残留量: 約27.0mg(残存率 42.9%) → 判定: 低リスク。半減期1回分を超えているため、半分以下に減っている。

ケース3: エナジードリンクを20時に摂取、0時就寝 入力値: 80mg / 20:00 / 00:00(経過4時間) → 残留量: 約57.4mg(残存率 57.4%) → 判定: やや注意。まだ半分以上が残っており、敏感な人は寝つきに影響する可能性あり。

ケース4(詳細モード): 同じ条件で喫煙者の場合 入力値: 80mg / 20:00 / 00:00 + 喫煙者(実効半減期 2.5時間) → 残留量: 約26.4mg(残存率 33.0%) → 判定: 低リスク。喫煙者はCYP1A2の誘導で代謝が速いため、同じ条件でも残留量が大幅に下がる。

指数関数的減衰モデルの仕組み

このツールの計算コアは、放射性崩壊と同じ数学モデルを使っている。カフェインの血中濃度は一次速度論に従って指数関数的に減少する。

C(t) = C₀ × 0.5^(t / t_half)
  • C(t): 時刻 t における残留カフェイン量 (mg)
  • C₀: 初期摂取量 (mg)
  • t: 摂取からの経過時間 (h)
  • t_half: 実効半減期 (h)

実効半減期は、詳細モードでは個人の代謝条件で補正される。

t_half_effective = 5.0 × ageFactor × ocpFactor × smokingFactor

| 要因 | 条件 | 補正値 | 根拠 | |------|------|--------|------| | 年齢 | 18歳未満 | ×1.5 | 小児は肝代謝が未成熟 | | 年齢 | 18–64歳 | ×1.0 | 基準 | | 年齢 | 65歳以上 | ×1.3 | 加齢による代謝低下 | | 喫煙 | 喫煙者 | ×0.5 | CYP1A2誘導で代謝促進 | | 経口避妊薬 | 使用中 | ×2.0 | CYP1A2阻害で代謝遅延 |

参考: Wikipedia - カフェイン(薬理学)EFSA カフェインリスク評価

注意点として、この推定はカフェインの単純な一次代謝を前提としている。実際には吸収速度(空腹時と食後で異なる)、肝機能の個人差、併用薬の影響などが加わるため、あくまで目安として活用すること。

他のカフェイン計算ツールとの違い

代謝因子の補正ができる——多くの既存ツールは半減期を一律5〜6時間として計算する。このツールでは年齢・喫煙・経口避妊薬の影響を加味した実効半減期で計算できる。

SVGグラフで減衰曲線を可視化——就寝時刻のポイントだけでなく、摂取から就寝後までのカフェイン濃度推移をグラフで確認できる。閾値ラインとの交差点が視覚的にわかりやすい。

完全ブラウザ完結——サーバーにデータを送信しない。入力した情報はすべてブラウザ内で処理される。ネットワーク接続が不安定な環境でも使える。

日本語UI・モバイル最適化——日本語で使えるカフェインシミュレーターは少ない。スマホでの操作に最適化されたUIで、プリセット選択もタップしやすい。

カフェインの豆知識

吸収のピークは摂取後45分前後——カフェインは経口摂取後15〜45分で血中濃度がピークに達する。「飲んだ瞬間に効く」わけではなく、少し遅れて効果が最大になる。このツールでは便宜上、摂取時点からの減衰を計算している。

デカフェでもゼロではない——デカフェコーヒーにも1杯あたり2〜15mgのカフェインが含まれることがある。完全なカフェインフリーを求める場合は注意が必要だ。

CYP1A2の遺伝的多型——カフェインの代謝速度には大きな個人差がある。CYP1A2遺伝子のタイプによって「速い代謝者」と「遅い代謝者」に分かれ、同じ量を飲んでも残留量が2倍以上違うことがある。「コーヒーを夜飲んでも平気」という人は、速い代謝者である可能性が高い。

妊娠中は半減期が大幅に延びる——妊娠後期にはカフェインの半減期が15時間以上になるという報告もある。妊娠中のカフェイン摂取量の目安は1日200mg以下とされている(WHO ガイドライン参照)。

活用Tips

「6時間ルール」を目安にする——多くの睡眠研究者が推奨するのは「就寝6時間前からカフェインを控える」というルール。このツールで実際に検証してみると、コーヒー1杯(95mg)なら6時間後に約42mgまで減ることがわかる。

午前中にまとめて摂取する——午前のカフェイン摂取は就寝までに十分な時間が確保できるため、残留量が最小限になる。10時にコーヒーを飲めば、23時の就寝時には約6mgまで減る。

緑茶・紅茶はコーヒーの約半分——同じ240mlでも、緑茶は28mg、紅茶は47mgとコーヒー(95mg)の半分以下。午後に温かい飲み物がほしいなら、お茶に切り替えるのも手だ。

エナジードリンクは量に注意——250ml缶で80mg程度だが、500ml缶やショットタイプでは150〜300mgになるものもある。成分表のカフェイン量を確認してカスタム入力するのがおすすめ。

Q&A

Q: 複数回カフェインを摂取した場合はどう計算する?

このツールは1回の摂取ごとに計算する設計になっている。複数回摂取した場合は、それぞれの摂取ごとに残留量を計算し、合算すれば就寝時の総残留量が求められる。カフェインの代謝は線形加算が可能なため、この方法で正確に推定できる。

Q: 半減期が5時間というのは正確?

成人の平均値として広く引用される数値だ。実際には個人差が大きく、3〜7時間の幅がある。詳細モードで年齢・喫煙・経口避妊薬の補正を加えることで、より個人の状態に近い推定が可能。ただし、遺伝的な代謝速度の違い(CYP1A2多型)まではカバーしていない。

Q: 結果の「やや注意」は眠れないということ?

50〜100mgの範囲は「敏感な人は影響を感じる可能性がある」という意味。カフェイン耐性には大きな個人差があり、普段から多く摂取している人は50mgでは影響を感じないこともある。自分の体感と合わせて判断材料の一つとして使ってほしい。

Q: 入力したデータはどこかに送信される?

一切送信されない。すべての計算はブラウザ内のJavaScriptで完結しており、サーバーとの通信は行わない。「保存」ボタンで保存されるデータもブラウザのlocalStorageに保存され、デバイスの外には出ない。

Q: 妊娠中の利用は?

このツールの詳細モードには妊娠中の補正は含まれていない。妊娠中はカフェインの半減期が大幅に延びる(後期は15時間以上という報告もある)ため、カスタムで半減期を考慮した摂取量を入力するか、かかりつけの医師に相談することを推奨する。

まとめ

カフェイン睡眠予測は、「午後のコーヒーが今夜の眠りにどう影響するか」を指数関数的減衰モデルで定量的に推定するツールだ。シンプルモードで手軽にチェックし、気になったら詳細モードで代謝補正を加えてみてほしい。

時間管理とセットで使うなら、Weekload 週間工数管理で業務の工数を可視化しつつ、カフェイン摂取のタイミングも最適化するのがおすすめ。

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M

Mahiro

夜21時のコーヒーで深夜2時まで眠れなかった経験をきっかけに、カフェインの残留量を定量的に見える化するツールを開発。薬理学の半減期モデルを日常に落とし込むことにこだわった。

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